うつ病に関する得られるお金 障害者年金編
前回うつ病で支給されるお金について傷病手当金、失業手当(雇用保険の傷病手当)とご説明しました。
うつ病は長期に渡って薬の服用や、治ったように見えても再発を起こす可能性も高い病気です。
私の周囲でも日々苦しい思いをし、入退院を繰り返している方が事実8割くらいいます。
働きてくても働けない。つらいと思いませんか?
そのような方に対象となるのが、障害年金制度です。
原則として初診日から1年6ヶ月経過していること、初診日が国民年金または厚生年金保険の被保険者期間中かつ加入期間の3分の2以上納めており、直近1年間に延滞期間がないことが条件となります。
1.初診日から1年6ヶ月以上経過している
2.医師に障害年金を受給したい旨を伝える
3.年金事務所に障害年金を申請したい旨を伝え、申請書類を受け取る。
4.医師に診断書の作成を依頼する
5.病歴、就労状況申立書など申請書類の作成
6.医師の診断書、申請書類が出来上がったら年金事務所へ提出
7.審査(時期にもよりますが2~3か月)
8. 審査結果の通知
書類の作成は医師の診断書も高額で、病歴、就労状況申立書の作成も非常に難しく感じてしまうと思いますので、障害年金を受給しようという方は、医師や病院のワーカーさんに相談し、申請したい旨を伝え、実際の状況は自分ではなく、ワーカーさんに書いてもらう方が、負担も少ないと思います。
審査の結果等級と年数が決まります。
1~3級に該当した場合以下の額が支給されます。
簡単な金額の一覧は以下になります。
障害等級 | 障害基礎年金(年間) | 障害厚生年金(年間) |
---|---|---|
1級 | 977,125円+子の加算 | 報酬比例の年金額×1.25+配偶者の加給年金額 |
2級 | 781,700円+子の加算 | 報酬比例の年金額+配偶者の加給年金額 |
3級 | ー | 報酬比例の年金額(最低保障額586,300円) |
いかがでしょうか。
長期に渡ってうつ病に苦しんでいる方には大きい制度だと思います。
私は、うつ病発症→入院→傷病手当受給→退職→失業保険受給→1年6ヶ月経過後障害年金の申請し受給という流れで生活してきました。
しっかりと受給できるものは受けて、病気と付き合っていきましょう。
ちなみにうつ病では完治、という表現では無くよく寛解(全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかであること)と表現されます
・服薬管理をしっかりする
・ストレスをためない
・自分を責めない、卑下しない
・適度に体を動かす
・無理に頑張りすぎない
以上が寛解までの道のりになると思います。
上手くうつ病と付き合って行きましょう。
私の周りにはうつ病から起業した友人、統合失調症でも一般で働いている友人などもいます。
うつ病など精神病は誰にでも起こりえる病気です。
まさか自分が・・・というパターンは多いです。
少しでも皆様の平穏な生活を願っております。
すいません、前回医療制度を紹介と言っていたのですが障害年金も該当する方も多いと思ったので、今回は障害年金についてお話しさせていただきました。
次回は高額医療制度、限度額制度など利用できる医療制度についてお話しします。
それではまた、今日も1日ポジティブにいきまっしょう!
うつ病で退職した場合に支給される制度 2.失業保険及び傷病手当(雇用保険から)
いつもブログをご覧になっていただきありがとうございます。
前回は傷病手当金のお話でしたが
今回はうつ病で退職してしまったという方向けのお金が支給される制度
失業保険及び雇用保険の傷病手当金についてお話ししたいと思います。
うつ病で入院、休職を繰り返していると退職に迫られるケースは意外とあると思います。
主にハローワークでの手続きになりますので詳細はお住いのハローワークに確認をして下さい。
1.失業保険は、離職後、就職する意思と能力があることが前提に90~360日間支給される雇用保険制度です。支給期間は、傷病、妊娠、出産、育児などの事情がある場合には最長3年まで延長可能です。
この制度は利用したことがある方も多いと思われるのでざっくりとお話しします。
退職した職場から発行された離職票をハローワークに提出すると、失業認定をし受給の可否、支給額の決定がなされます。基本手当日額は離職前の給与を計算式に当てはめた額の50~80%が一般的です。
この際、離職理由大切なのが離職理由が”自己都合による退職”なのか、”特定理由離職”なのかはしっかりと確認してください。うつ病や傷病などでやむを得ず退職した場合は”特定理由離職者”となります。通常の自己都合退職では7日間の待機期間後3か月支給可能まで要します。しかし特定理由離職”であれば7日間の待機後すぐに適応になります。これが完全に自己都合での退職になってしまいますと、待機期間後3か月待つことになりますので、自己都合でもうつ病で働けなくなったという正当な理由を付けることが大切になってきます。
特定理由離職者は離職する前の1年間のうち6カ月以上の被保険者期間があれば失業保険給付の対象となります。自己都合による退職の場合は2年間で12カ月以上の被保険者期間が必要です。
うつ病で退職した場合、就職する意思はあっても実際に仕事が出来るかどうかが焦点になってきます。これについては病院及びハローワークでしっかり相談しましょう。
これが仕事が出来ない状態であると医師に判断されるとどうでしょうか。
失業保険はあくまで就業可能な状態、目安として週4日5時間合計週にして20時間以上勤務可能かどうかがボーダーラインになります。
現状では就業が出来ない、耐えられないと判断された方は
失業保険ではなく
2.傷病手当の支給となります。
気を付けなければならないのが、前回お話しした協会けんぽの傷病手当とは異なるということです。
雇用保険からの傷病手当金になりますので基本的に手続きは失業保険と同じくハローワークで行います。傷病につくことが出来ないと判断された場合、失業保険ではなくこちらの傷病手当を給付してもらうという事になります。
病気やケガなどで職業に就けない場合、その期間により支給される手当の内容が異なります。
そしてこの支給のカウントというのは失業保険と同カウントになります。
尚、協会けんぽなどの傷病手当金が支給される期間は、雇用保険の失業給付金等の受給はできません。雇用保険の失業給付金の受給期間を延長するという形になると思われます。
私の例で行くと、うつ病により退職(特定理由離職)→ハローワークにて失業保険の申請→300日給付日数の決定→仕事を探し見つかるもすぐに退職→失業手当を受給しながらA型就労支援施設を利用→そこで体調をくずし、入院することになり働けなくなり失業保険の適応にならず、傷病手当金に切り替わる。という流れでした。(約200日分を失業保険、残り100日を傷病手当で合計300日)
尚、失業保険を貰いながらでもA型施設などでリハビリを兼ねて仕事することは可能です。1日4時間以内の内職などと時間制限など条件もありますのでまずはハローワークに相談しましょう。不正受給になってしまうとエライ目に合います!
以上退職してしまったケースでの失業手当、傷病手当に関するお話でした。
次回は通院や入院した場合の助成制度などについてご紹介します。
自分の実体験を合わせてお話ししてますので皆様の少しでもお役に立てればと思います。
また、うつ病の方、うつ病をもつ身内がいる方のお話を個別にお聞きし、メールやLINEなどでお話しすることが出来るように今は考えています。
お気軽にコメントよりご連絡下さい。
うつ病で使える制度
うつ病になってしまって働けなくて生活が不安・・・
誰でもそう思うと思います。
事実私もそうでした。
家や車のローン、生活費などどうすればいいのか・・・
そんな場合に使える制度を紹介いたします。
まず第1回目は
1.傷病手当金
健康保険や共済組合の給付の一つなので、会社員や公務員はもちろん、派遣やパートの人でも健康保険に加入していれば利用が可能です。最大1年6ヶ月の期間支給されます。
病気や怪我のために会社を休むと、健康保険から傷病手当金が最大1年6ヶ月間支給されます。支給対象となるのは、連続して3日間仕事を休んだ後の4日目以降です。4日目以降に給料が支払われていないことが支給の条件です。
目安としましては
1日あたりの金額
支給開始日より過去12ヶ月の標準報酬月額の平均÷ 30日× 3分の2
標準報酬月額とは、給料を一定の幅でランク分けしたものですが、1ヶ月あたりの額面の給料とほぼ同じ金額と考えていただいて問題ありません
傷病手当金は非課税ですが、住民税は前年の所得に対して課税されますから、傷病手当金受給中であっても、その分は支払う必要があります。また、社会保険料は免除されませんから、傷病手当金から休職している場合は勤務先に社会保険料は支払わなければならない点は要注意です。
申請の際まずは勤務先及び入院した場合はワーカーさんに傷病手当金を申請したい旨を伝えましょう。
申請書類一式は、勤務先を通じてもらうか、自分で入手します。協会けんぽや健康保険組合のWebサイトからダウンロードも可能です。書類の書式等は、健康保険の被保険者ごとに違ってきます。
傷病手当金の書類には、自分で記入する部分、働けないことの証明として担当医師が記入する部分、勤務状況や収入の証明として会社等の勤務先の記入などがあります。
また、状況によってはその他の添付書類が必要となる場合があります。
申請書類の記入が終わったら、協会けんぽや保険組合に提出します。勤務先で提出してくれる場合もありますので、勤務先記入欄の依頼とあわせてお願いするとスムーズです。
自分で協会けんぽや保険組合に持参するか郵送する、もしくは入院先の担当者から対応してくれるケースもあります。
簡素化して書いたつもりが少し長くなりました。すいません。
もう少し詳しく聞きたい!自分は対象になるの?という方はコメント下さるか、全国健康保険協会(協会けんぽ)健康保険傷病手当金支給申請書の項目を参考にしてみて下さい。
次回は退職してしまった場合の方向けの失業保険や傷病手当金(今回お話ししたものとは違うものです)をご説明します。
わかりずれーよ!!
もう少し詳しく書けよ!!ここ違うよ!!
という方どんどんコメントください笑
では今回は傷病手当金のお話でした。
ご覧になっていただきありがとうございました。
うつ病で悩んだこと
初回のブログでも触れましたが、まさか自分が妻に連れられて精神病院に行くなんて…
もう信じられない気持ちで一杯ですよw
その日から入院生活が始まりました。
さかのぼると仕事や家庭でのストレスを上手く解消できずお酒の量が増え、トラブルを起こすことが多々ありました。その時すでにアルコール依存症にもなっていたと思います。晩酌でウイスキー1瓶ラッパ飲みしてましたからねw
今だから言えますが仕事中も飲んでましたw
いよいよ妻も見かねたのでしょう。
院内の生活はもう辛くてしょうがなかったです。
事実サファリパークに入った様な感覚でした。
自分の知らない世界で、理解できない行動、発言をしているのですから。
スマホも没収、たばこももちろんダメ、本を読むことくらいしか出来なかったです。あとはひたすら廊下歩いていましたねw
ここまで落ちぶれたかと当時は思いました。
そして子供も産まれた年だったので不安しかなかったです。
うつ病になり働けなくなった方、やはり生活費や住宅ローンや車のローンなどお金の面、心配じゃないですか?
次回はうつ病になったときに少しでも生活を楽にする制度や仕組みについてご説明します。
30代で不安抑うつ状態、アルコール依存症になった私。
30代で不安抑うつ状態、アルコール依存症になった私。
まさか人生こうなるなんて...
20代でバリバリ働いていた時はうつ病なんて考えたことはありませんでした。
そして、嫌な事や不安を感じるとお酒に逃げ、アルコール依存症になり、四六時中お酒を飲んでいないといけない精神状態になってしまいました。
現在はアルコールの欲求も消え不安うつ状態も安定し、社会復帰をしています。
病気になった経緯や経過、現在に至るまでを振り返り、皆様の少しでも力になれればと思います。
仕事が出来ないときの生活の仕方、傷病手当金の申請や障害者年金、病気で生活に困っている方など、私ができる限りの情報や方法をお伝えしていきたいと思います。
うつ病はれっきとした病気です。昔のように根性がない、精神的に弱いとかではありません。誰にでも、うつ病になる可能性はあります。しっかりとした治療を受け、適切な選択肢を選んでいけば未来は明るく、そして今の自分と向き合うことが出来ると思います。
一緒に無理をせず人生幸せだと思い、日々を過ごしましょう。